教師・教員の転職

教師・教員の長時間労働における現状と原因を考察してみた!

教育系ライター「たなかくん」です。

近年「働き方改革」として、多くの企業が労働環境の改善に取り組まれてます。

たなかくん
たなかくん
このような状況にもかかわらず
教員の労働環境は深刻な状態。

現在、教員として働かれている方の多くは長時間労働をはじめとする「過酷な労働環境」に心身をすり減らしながら、子どもたちのために働かれているのではないでしょうか。

ひよこ
ひよこ
同じような労働環境に悩む
教員はいるのだろうか…。

安心してください。

学校現場における長時間労働はニュースで取り上げられることは少ないものの、紛れもなく教育業界全体における最重要課題であり、多くの教員が悩んでいる問題です。

そこで今回は「教員の長時間労働における現状と原因について考察してみた」という題目のもと、教員として働かれている方に向けて自身の置かれている状況や教育者としての働き方について、改めて見直すきっかけにしていただければ嬉しく思います。

過労死ラインについて

さて、みなさんは「過労死ライン」という言葉をご存知でしょうか。

たなかくん
たなかくん
端的に表現すると
健康障害のリスクが高まる目安
のことを表しています!

もう少し詳しく解説しますと、長時間労働により健康障害が生じた際に、過労死と認定するために用いる時間外労働の目安のことを表しています。

この過労死ラインですが、基本的には月80時間以上の時間外労働が行われた場合に過労死と認められやすくなり、イメージとして1ヵ月に20日間の勤務を仮定した場合、1日4時間以上の残業、計12時間以上の労働を行うと上記の目安に到達することになります。

ひよこ
ひよこ
そもそも何で長時間労働は
問題視されているんだろう?

長時間労働ですが、実は様々なリスクを抱えています。

  • 脳卒中のリスクが高まる
  • 心臓病のリスクが高まる
  • 精神疾患のリスクが高まる

あくまでリスクが高まるという話なので、上記の労働時間を上回っていれば、必ず脳卒中や心臓病を発症するというわけではないのですが、長時間労働を行っている方で1日の睡眠時間が6時間未満ですと約3倍のリスクがあるという研究も報告されています。

また、長時間労働を続けていると睡眠不足による集中力低下にも繋がるため、仕事の効率が悪くなり、子どもたちにも影響を与えることから重大な問題と言えるでしょう。

では実際のところ、教員の労働時間がどのようになっているのか見ていきましょう。

教員の長時間労働の現状とは

では次に、教員の労働時間について見ていきましょう。

ひよこ
ひよこ
やっぱり全体的に
働きすぎな気がする…。

文部科学省が平成28年の10~11月に実施した「教員勤務実態調査」の結果によりますと、小学校教員8,951名の平日における勤務時間の平均は11時間15分という結果になっており、これは平成18年と比較して約43分増加したことになっています。

なので教員1週間あたりの総勤務時間としては約60時間ということになりますが、実際には約3割の教員が60時間以上働いていることから看過できない状況です。

また労働基準法の法定労働時間が1日8時間とされていることを鑑みますと、教員の労働時間の平均が約11時間という状況自体が特殊であることが分かるかと思います。

教員の長時間労働の原因とは

さて、ここまで「教員の長時間労働の現状」について見てきました。

ひよこ
ひよこ
教員の長時間労働って
長年の問題になっているけれど
何か原因とかあるのかな…?

このように教員の長時間労働は過労死ラインにも到達しており、健康にまで悪影響を及ぼしているにもかかわらず、未だに問題の解決には至っていません。

その理由には次の2つが関係しているのではないかと考えています。

  1. 給特法による勤怠管理のずさんさ
  2. 多岐にわたる膨大な業務量

少し詳しく見ていきましょう。

給特法について

まずは給特法についてです。

たなかくん
たなかくん
イメージとしては
みなし残業代制度だね!

給特法とは「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」の略になりますが、具体的には公立教員に対して時間外勤務手当や休日勤務手当が支給されない代わりに給与月額の4%を教職調整額として支給することを定めた法律になります。

本来ですと残業代については労働基準法第37条により、60時間以内の残業代は25%の割増賃金、60時間を超えると50%の割増賃金を支払う義務が課せられています。

そのため一見すると両者ともに所定の労働時間を超える際は、支給方法は異なりますが手当を受けることができるように法律で定められています。

しかし、公立教員を対象とする給特法は1971年に制定された法律であり、その時点では4%の教職調整額でも上記の残業代のような役割を担うことができましたが、近年の勤務実態を鑑みますと、当時の状況とは大きく異なるため適当ではないと考えています。

勤怠管理のずさんさ

さて、給特法について見てきました。

ひよこ
ひよこ
これが長時間労働と
どういった関係があるの?

教員の時間外労働に対する教職調整額が合致していないことも深刻な問題ですが、それ以上に教職調整額がみなし残業代制度のような役割を担うことから、勤怠管理が厳密に行われていなくても給与を支払うことができるため、長時間労働に結びついていると考えています。

そもそも労働基準法では、労働時間に関する義務が課せられていることから、使用者は労働時間を適切に管理する責務があり、その方法として以下の例が挙げられています。

  • 使用者が確認し記録する
  • タイムカード
  • ICカード
  • PCの使用時間を記録する

では、ここで気になるのが教員の勤怠管理についてですが、平成29年に実施の学校における働き方改革特別部会の「勤務時間管理の現状とあり方について」という資料によると、次のような状況となっています。

出勤時刻の管理(小学校教員の場合)

報告・点呼・目視 35.8%
出勤簿の押印 40.6%
タイムカード 8.6%
ICT機器の活用 14.1%

退勤時刻の管理(小学校教員の場合)

報告・点呼・目視 61.7%
タイムカード 10.3%
ICT機器の活用 16.6%

出勤時の場合ですと報告・点呼・目視という使用者主体の勤怠管理ではなく、出勤簿の押印という労働者主体の勤怠管理になっていますが、この場合の押印は単に出勤日の欄に印鑑を押すだけのパターンもあるため注意が必要となります。

また退勤時に至っては報告・点呼・目視という使用者主体の勤怠管理が6割を超えていることから、学校現場の勤怠管理がずさんな状況であることが分かるかと思います。

たなかくん
たなかくん
勤務時間の管理は
タイムマネジメントにも
影響を与えてくる。

個人的な価値観になりますが、出勤時刻や退勤時刻を正確に記録する習慣がないと、日々の業務におけるタイムマネジメントに影響を与えてくると考えています。

教員の仕事は「子どもためを思えば終わりなき仕事である」と言われていますので、正確な勤怠管理を行わなければ夜遅くまで勤務してしまう可能性もあることから、勤怠管理の甘さが長時間労働に結びついているのではないかと推察しています。

多岐にわたる膨大な業務量

では次に、多岐にわたる膨大な業務量についてです。

そもそも教員の主たる業務は教科指導と生徒指導にあると考えてますが、実際に教員として働くとなると、子どもとかかわる以外にも様々な業務が割り当てられています。

たなかくん
たなかくん
そこで一度
整理しておこう。

先ほども「教員勤務実態調査」という資料をご紹介させていただきましたが、こちらの資料には「業務内容別勤務時間」という調査結果も載せられており、それに関する資料として、教員の業務内容を整理した資料も同時に記載されています。

それによると教員の業務内容ですが、次の5つに大別されています。

  1. 児童生徒の指導にかかわる業務
  2. 学校の運営にかかわる業務
  3. 外部対応
  4. 校外
  5. その他

このように見てみますと、それほど業務内容も細かく分類されていないように感じますが、実際のところでは児童生徒の指導にかかわる業務だけでも多岐に分かれています。

ひよこ
ひよこ
これが長時間労働と
どういった関係があるの?

確かに多岐にわたる膨大な業務量だけでも長時間労働に影響を与えてきますが、それ以上に膨大な業務量に対する優先順位が長時間労働に影響を与えていると考えています。

個人的な経験則になりますが、学校教育の風潮として「全体の調和」といった暗黙の了解があり、それ故に教員の業務内容の優先順位としては、学級経営業務ではなく学校経営業務が最優先事項となっているのではないかと感じています。

実際に、校務分掌や職員会議といった学校全体にかかわる業務が入れば、教員の主たる業務である授業準備よりも先に取り組まなければならず、さらには保護者との面談や家庭訪問といった緊急の対応を迫られた際には残業だけでは終わらず、持ち帰りによる業務も発生することから、長時間労働に多大なる影響を与えていると考えています。

このように考えると、教員の長時間労働が如何に深刻であるかが分かるかと思います。

改善には険しい道のり

さて、ここまで「教員の長時間労働の原因」について見てきました。

たなかくん
たなかくん
ただ改善に向けては
険しい道のりとなっています。

教員の業務量については英語教育やICT機器が導入されるなど増加傾向にあり、また給特法の改善についても財源確保において課題を残す状況となっています。

その代替案として教員が残業をした場合、その超過した時間に応じて夏休みや冬休みなどの長期休暇中に休暇を取得することができるといった案も示されていますが、その場合、学校を閉めなければならない可能性も出てくるため実現には至っていません。

ですので、長時間労働問題の解決には今しばらく時間を要することになるでしょう。

教員も心身の健康を大切に

今回の「教員の長時間労働に関する問題」を考察し、どのように感じていますか。

たなかくん
たなかくん
教員も一人の人間であり
かけがえのない存在です。

個人的な価値観になりますが、教員として働かれている方の多くは「子どものため」として自己犠牲を厭わない特徴を持っているように感じています。

ですが、教員もかけがえのない存在です。

先ほども申し上げましたが、長時間労働を続けていると脳卒中や心臓病、精神疾患のリスクが高まる傾向にあるため、行政による長時間労働の対策だけに目を向けるのではなく、教員自身も長時間労働に対するセルフケアを行うことが重要であると考えています。

ただ既に長時間労働に対して多大なるストレスを感じ、心身の健康を損ねている教員の方は自身で行うセルフケアだけではなく、教育委員会指定のメンタルヘルスに関する相談窓口に相談を持ち掛けるなど、外部へのアプローチも必要になると感じています。

心身の健康を損ねる理由として、教員の特徴である「責任感の強さ」がありますが、これにより独りで問題に取り組み心身のストレスを抱え込む傾向にあると考えているため、だからこそ、相談窓口といった多角的なアプローチが重要になってくるのです。

現在、長時間労働で悩まれている教員の方は、ぜひ一度ご活用ください。

子どもたちのために頑張る教員が一人でも多く輝けることを祈っています。

では、今回はここまで。

ColorfulEducation運営者:たなかくん

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