教育系ライター「たなかくん」です。
簡単にはなれない教員の仕事。
それでも辞めたいと感じている。
筆者自身も小学校教員として子どもたちの成長を支えてきた一人。教員の仕事は過酷だなぁって痛いほど共感できます。辞めたいと感じても何ら不思議ではありません。
- 終わらない残業
- 理不尽な人間関係
- 何もできない無力感
一言では言い表せないようなストレスが教員の仕事には蔓延しています。
子どもたちの成長に寄り添う。そんな理想の教員に憧れながら、ひたすら努力を積み重ねてきた。だからこそストレスから感じる辞めたいという感情は、今この瞬間どうしようもない「痛み」として、みなさんの心を攻撃しているはずです。
ぜひ1つ考えてみてください。
それなら辞めてみよう。
ただ、それでも人生は続いていきます。教員の仕事を辞めるだけではなく、その後の人生も含めて、今一度ゆっくりと考える時間は必要不可欠と言えるかもしれません。
- このまま教員の仕事を続ける?
- 少し休んでから考えてみる?
- どんな仕事に転職する?
キャリアの多様化にある現代社会において、選べる未来も多岐にわたります。
ここでは「教員で転職したい人」を対象にしながら、おすすめの転職先など教員に向けた転職ノウハウを紹介。はじめて転職する教員のみなさん。この記事を読み進めていくことで、少しでも将来に向けて明るいイメージをもってくだされば嬉しく思います。
CHECK!
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Contents
教員を辞めたい理由とは?
そもそも辞めたい理由とは何だろう?
何となく漠然としてるかも…。
人の心は難解なもの。
辞めたい理由も端的には表現できません。
それでも辞めたい感情から生まれる「次なるアクション」を意味あるものにするためにも、まずは無理のない範囲で辞めたい理由に対してアプローチを図っていきましょう。
辞めたい理由を挙げてみると
ここでは教員の仕事を辞めたいと感じた、そんな理由について紹介していきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
厚生労働省による「過労死等防止対策白書」にも記載されているように、教員の約8割が業務に関連したストレスを感じながら働いているとのこと。一説にはストレスの原因として教員自身の性格が関係していると言われています。
ただ、それだけではない。
長時間労働や人間関係など教員の仕事における問題も山積みなっているからこそ、これだけ多くの教員がストレスを感じながら働いていると考えています。
他の業界にはない。
そんな過酷さをもつ教員の仕事。
過度なストレスにより、辞めたくなるのも至極当然と言えるかもしれません。
意外かもしれません。
教員の仕事って民間企業と違うんです。
教員の特殊性って言えるかも。
子どもの成長にかかわる教員の仕事。
それも個別ではなく集団を導いていく。
そうした理由からかも。これまで培ってきた事例を重んじる、そんな伝統主義を尊重する傾向にあると言われています。社会とともに変化しなければ生き残れない民間企業とは大きく異なる性質と言えるかもしれません。
また教員の仕事は鍋蓋型組織。民間企業のピラミッド型組織とは異なる難しさも兼ね備えています。全体の調和を大切にする風潮、校長による曖昧な評価など、鍋蓋型組織だからこそ感じる違和感は教員の仕事ならではの特殊性と言えるでしょう。
子どもたちから必要とされたい。
そんな想いとは裏腹に、こうしたギャップに悩まされる。教員の仕事ならではの特殊性から「本当に向いている仕事かなぁ」と不安になることも十分にあり得る話だと思います。
最終的な判断に自信をもって
辞めたいなぁって、そんな感情に対して分析を進めていき、自分なりの退職理由を明確化してきました。もしかすると、その過程で誰かに相談したこともあるかもしれません。
ただ、最終的な判断は自分自身です。
選ぶ未来に自信をもって!
教員の仕事は良くも悪くも特殊な仕事。ここでしか得られない対価も存在すると言えるでしょう。仕事の安定性や福利厚生の充実度など、教員の特殊性に対する世間からの「もったいない」という言葉も往々にして耳にする話です。
だからこそ、今一度このタイミングで考え直してほしかった。
おそらく教員の仕事を辞めたいと悩んでいる、その時点で優しく責任感のある人だと思っています。クラスをあずかる教員として、たくさんの人に迷惑をかけてしまう。そんな不安で満たされてしまい、未来に対する決断に迷ってしまうこともあるでしょう。
教員でも転職できる?
自分らしく歩める未来はある?
この記事の後半では「教員に向けた転職ノウハウ」を紹介しています。
教員の仕事を続けるにせよ、辞めるにせよ、今後の人生を充実したものにできるよう筆者の想いとともに書き綴っています。まずは、ゆっくりと読み進めてみてください。
そして、少しでも「選ぶ未来」に自信をもっていただければ嬉しく思います。
休職も選択肢にあげてみて
多忙な教員を続け、ストレスを積み重ね。
何をしても楽しくない。
寝れない食欲もわかない。
そんな心身の不調を感じることも。
それって、もしかすると「うつ病」という精神疾患かもしれません。平成28年度における精神疾患による病気休職者数4891人と報告されているように、その仕事の過酷さから心身の不調を感じる教員もいらっしゃる。
もし長時間労働や人間関係など、教員の仕事を辞めたいって感じるようになった原因にストレスが関係しているなら、うつ病である可能性も十分にあり得る話でしょう。
そう感じたら休職も選択肢に。
うつ病の症状である思考力や判断力の低下。これにより退職や転職など重大な決断は後回しにするべきだと言われています。そこで充実した福利厚生を活用してみましょう。
公務員である教員には「病気休暇」や「病気休職」という制度あり。給与面も心配することなく利用できるため、長期休養を必要とする場合、注目してほしい制度となります。
少しでも後悔のない未来を。
ぜひ、休職も選択肢にあげてみてください。

教員の転職は難しいらしい?
このように世間から評価されている。
実際のところ、どうなんだろう。
教員の転職は難しいと言われています。
前述のとおり、教員の仕事って民間企業と様々な点で異なります。そのため民間企業で働いてきた転職者よりも転職市場価値は低くなる傾向にあると言われています。
では、その理由とは。
いくつかポイントはあるものの、ここでは教員の特殊性に着目してみましょう。
正直な話、ビジネススキルはアルバイト経験など個人によって異なるところ。ただ教員である以上、その業務内容の特殊性から「限定的な転職タイミング」になってしまう。これにより教員の転職は難しくなる傾向にあると考えられています。
教員の仕事柄、クラスを任されている場合ですと、通年でクラス運営を進めていきます。もし教員の仕事を辞めたいと感じても、すぐに転職することはできません。
また平日は早朝から夜遅くまで働いている。部活動や繫忙期であれば休日出勤もあり得る仕事ですので、スムーズに転職活動を進めることは意外に大変な作業と言えそうです。
転職は中途採用。各企業は即戦力となる人材確保をめざしています。だからこそ、できるだけ早期に入社してほしいと考えている企業側としては、転職できるタイミングに制限のある教員を積極的に採用しにくいと感じています。
このように教員の転職は難しいもの。
もし転職すると決意したなら、その特殊性を考慮した対策は重要事項と言えるでしょう。

教員におすすめの転職先は?
自分らしく歩める人生にするために。
一長一短であるものの、転職を決意した。
どんな仕事をしようかな?
迷うと思います。
筆者も同じ。小学校教員を目標に全力で突き進んできた人間。これ以外で仕事にするならってイメージしても、雲をつかむような話でした。ただ社会は多種多様な仕事であふれています。キャリアに興味をもっている今だからこそ、そう断言できるでしょう。
そんな教員から転職し、キャリアに興味をもつ筆者おすすめの転職先とは。
それは「キャリアを活かせる仕事」です。
キャリアとは人生で積み重ねてきた経験のこと。その経験により形成されてきた資質やスキルは教員のみなさん一人ひとりの「アピールポイント」として備わっています。
今、転職を決意した教員のみなさん。
せっかく選んだ教員の仕事。それならば、そこで得られた資質やスキル、余すことなく活かしてほしい。少しでも自分らしく生きていく、そんな人生を左右する重大なライフイベントを成功させるためにも、これまでの「自分」を信じてみてはいかがでしょうか。
ここでは教員に着目してみる!
これまでの人生を通して育まれてきたキャリア。言わずもがな教員として働く以前も関係しています。その資質やスキルも一人ひとり異なる内容になるでしょう。
そこで下記では、こと教員で得られる資質やスキルに着目した「筆者おすすめの転職先」を紹介していきます。教員だけではなく、これまでの人生を踏まえて「自分に合う仕事はなんだろう」って考えてみてください。
塾講師
公教育だけではない。
民間教育も重要な教育業界の仕事です。
とりわけ塾講師は教員の転職で忘れてはならない転職先と言えるでしょう。
理想を追い求めてほしい!
教員を仕事に選び、教員として働いてきた。そこで得られた資質やスキル、子どもとかかわる楽しさや教え育てるノウハウは、塾講師とも大いに通ずるところでしょう。
そんな塾業界も近年、多様性を必要とする時代に。飽和状態にある塾業界だからこそ、より一人ひとりに寄り添った教育サービスを展開しなければならない。そんな塾業界で生き残るべく、それぞれの塾で個性的な教育サービスが創り出されています。
教員は続けられないかもしれない。それでも教育業界では働きたい。そんな人こそ塾講師にチャレンジしてみてください。子どもたち一人ひとりに全力を注いでいる民間教育だからこそ、自分らしく働ける「教育」にも、きっと出会えるはずです。
教員で得られた資質やスキル活かして、めざす教育像を追い求めてみてください。
教育出版
教育ってサポーターもいる。
教員になくてはならないアイテム、教科書や参考書なども、その制作者がいるからこそ。
もし教員から転職しようと考えているなら、教育出版も注目してほしい転職先です。
成長を陰ながら支える!
教員志望理由は子どもたちとかかわる楽しさだけではありません。数学や英語など教科指導にやりがいを感じて教員の仕事をめざすパターンもあるでしょう。
そんなパターンだからこそ、人間関係の難しさに悩んでしまうこともある。子どもや保護者とは少し距離を置いて、教科指導に注力してみたい。そんな人こそ、専門知識を活かした教育出版にチャレンジしてみてください。
小学生から高校生まで、その時々の成長を支える教育業界の仕事。発達段階や学習指導要領など教育を体系的に理解している資質やスキルは、教育出版で役立つポイントです。
放課後児童支援員
放課後は自由時間だけれど。
そんな時間を安心して過ごせるように。
教員や塾講師だけではない、学童保育で働く人も忘れてはならない教育者です。
教員経験を活かせる仕事!
近年、共働き世帯に対する支援策として、より良い学童保育に注力している。そこで設置された放課後児童支援員という資格は、教員の転職者なら注目してほしい転職先。
目まぐるしく動く教員生活を過ごし、エネルギーを使い果たしてしまった。それでも感じる想い、子どもとかかわる仕事がしたい。そんな人こそ転職先にあげてみてください。
もとより教員免許なしでも働ける学童保育。それでも積み重ねてきたキャリアを活かしてほしい。より安全で安心な場所を創り出すべく、教員生活で培った生活指導や安全配慮、そんな専門性を余すことなく活用していきましょう。
教育の機会は学校だけにあらず。放課後をはじめ学校外で過ごす時間も大切にするべきタイミング。ぜひ放課後児童支援員として素敵な場所を創ってみてください。
インストラクター
教員から転職する。
これまでとは少し視点を変えてみて。
人生をフルに活かしてみよう!
インストラクターと端的に表しても、仕事内容はバラエティに富んでいます。
- ヨガインストラクター
- ダンスインストラクター
- エアロビクスインストラクター
これ以外にも様々なジャンルをもつインストラクター。もしかしたら、これまで趣味として養ってきたスキルを活かせることもあるかもしれません。教員を続けることは難しくても、教える仕事は続けたい。そんな人におすすめする転職先と言えるでしょう。
対象とする年齢層も多岐にわたります。幅広い世代とかかわる教員生活を通して感じた「話しやすい年齢層」をもとに、自分らしく働ける転職先を思い浮かべてみたください。
生涯教育を謳う現代社会だからこそ、インストラクターも忘れてはならない教育者です。
転職を成功させるヒント!
教員から次なる仕事へ。
なんとなく転職してみたい仕事もイメージできたかもしれません。
それって転職希望条件に合ってる仕事?
冒頭で記載した内容にかかわる話。教員の仕事を辞めたい、そんな感情から生まれた転職というアクションを意味あるものにするべく、退職理由を明確にしていこうって話。
もし自分なりの転職先をイメージできたなら、再度こちらを思い返してみてください。また「なんで転職するんだろう」って転職希望条件もリストアップしてみましょう。
不安だらけかもしれません。
でも、大丈夫。
100人いれば100通り。
転職希望条件も人それぞれですから。
それでも、できることなら後悔しない転職をするために100%を求めすぎないようにするといいかもしれません。教員の仕事を辞めたいって感じた退職理由をベースにしながら、ここだけは譲れないという優先順位を決めて転職希望条件を決定していきましょう。
転職するタイミングは要チェックポイント!
教員の仕事柄、転職できるタイミングは限られている。正直なところ、年度末でなければスムーズに転職できない仕事だと思います。また次年度に関する人事問題も絡んでくるため、教員から転職するとなると、12月や1月までには管理職に相談したいところです。
また内定をゲットできるまで約3ヵ月と言われているため、できることなら9月や10月から転職活動を始めたいところ。限定的だからこそ、逆算思考で前倒しを意識して転職プランを計画できるといいかもしれません。
ただ、それまで待てないこともある。
心身ともに疲弊して、これ以上は働けない。それなら無理をしないでください。頼れる人に相談できるなら、退職からでも大丈夫。そんな時こそ、自分を大切にしてください。
それでも生活は不安。そんな場合は働いた期間によるものの、公務員を対象とした退職手当を活用しましょう。ただ、よく民間企業で耳にする失業保険とは異なる制度となるため、もし気になるようでしたら、一度チェックしてみてください。
実は転職に際して税金や年金など面倒な手続きも必要とされる。
もし退職後に失業期間を要するならば、自分自身で行わなければなりません。
生活費などリスクを軽減するためにも、まずは内定ゲットをめざしていきましょう。

転職エージェントを頼ってみて!
本当に教員は忙しい。
転職活動に取り組む時間も
想像以上にとりにくい。
平日は朝から夜まで、休日出勤もあり得る仕事。求人検索や書類作成など転職活動も簡単な作業ではありません。にもかかわらず、右も左もわからない。転職タイミングに制限を受けているからこそ、できる限り円滑に進めていきたいところです。
そんな悩みに転職エージェントを。
転職エージェントとは「有料職業紹介事業所」という人材紹介会社のこと。厚生労働省から認可を受けていますので、教員から転職する際、安心して利用できるサービスです。
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ただ、それだけではありません。
転職の専門家であるキャリアアドバイザーからキャリアカウンセリングをしてもらえたり、一人ひとりのキャリアに応じた求人を紹介してもらえたりと、はじめて転職する人でも納得できる転職になるよう、きめ細かく転職者を支援していくサービスとなります。
求人募集している企業から手数料をいただくビジネスモデルですので、転職エージェントは無料で利用できる。転職しないでも大丈夫ですので、気軽に相談してみてください。
教員も1人の人間である
教員の仕事を辞めたいなって。
そう感じているけれど。
簡単にはなれない教員の仕事だからこそ、軽々しく答えられる問題ではありません。
- 本当に退職しても後悔しない?
- どんな仕事なら転職できそう?
- 転職プランは大丈夫かな?
真剣に悩むからこそ、ゆっくり自問自答してみてください。キャリアチェンジを経験してきて思うこと。選べる未来はたくさんあると。ひたすら思いにふけるもよし、転職エージェントを利用するもよし。きっと自分に合う仕事も想像できるようになりますので。
そう、「教員も1人の人間」です。
未来に導く仕事なら、まずは自分を導こう。
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では、今回はここまで。
ColorfulEducation運営者:たなかくん