教育系ライター「たなかくん」です。
仕事をチェンジするにあたり、各業界の求める人材は気になるポイント。
各業界でどのような人材が求められているかを事前に把握することができれば
- 業界の適性が見えてくる
- 業界に必要なスキルが分かる
- 志望動機を書くヒントになる
といった利点を得ることができます。
これから仕事をチェンジしていくのであれば、就職活動とは違い「個人単位」で選考をこなしていくことになります。そのため教育業界、それに属する企業における人材像をチェックし、より的確なアピールを行うことが必要となるでしょう。
そこで今回は「教育業界が求める人材」についてご紹介することで、教育業界で働きたいと考えている人が「教育業界で求められる適性やスキルにどのようなものがあるか」をチェックし、あわせて「志望動機を書くヒント」として活用していただければ幸いです。
教育業界は変化の時代にある
教育業界で求められる人材を紹介する前に、少し教育業界について見ていきましょう。
そもそも教育業界ですが、基本的に「社会の変化に対応すること」が重要となります。
例えば現代社会に着目してみますと
- グローバル化社会
- 情報化社会
- 少子化
などの変化の激しい時代にあり、小学校の英語教育をはじめとする語学教育の活発化や教育現場でのICT機器の導入、少子化による業界再編が教育業界では行われています。
そして教育業界は東京オリンピックが開かれる2020年を機に大きな変化を迎えます。
大学入学共通テストといった大学入試改革をはじめとする2020年教育改革
変化の激しい時代を迎え、より一層「生きる力」を育む必要性が求められています。
それに合わせて教育業界でも、従来の知識を問う試験内容から身に着けた知識をどのように活用していくのか、いわゆる「考える力」が重要視されています。
記述式の問題も設置され
思考力を問う問題も出題されていきます!
先ほどのグローバル化社会や情報化社会に対応している過程ですが、この2020年教育改革に対応していくことが今後の教育業界では必須になると考えられています。
ですが社会の変化に対応する傍ら、教育業界には「不変の価値観」もあります。
ですので、教育業界では「社会の変化に対応して求められるもの」もあれば、その一方で、「どの時代でも求められるもの」もあることを、ぜひともお含みおきください。
教育業界が求める3つの特徴
それでは「教育業界で求められる人材」について見ていきましょう。
今回ですが「教育業界で必要とされる人材」を細かく分類していき、その結果「教育業界で働いていく上で必要とされるであろう特徴」について整理してみました。
ただし今回は先ほどご紹介させていただいた「社会の変化に対応して求められるもの」ではなく「どの時代でも求められるもの」について着目していきたいと思います。
常に自分の頭で考える人
2020年以降、子どもたちの「考える力」を育むことが必要になるため、この特徴は教育者にも重要な項目になってくるでしょう。
ですが、それだけではありません。
教育業界では「過去の事例をそのまま活用することができない」と言われています。
子どもたち一人ひとりの個性や生育歴が異なるため、同じ指導法が通用しないことから言われているのですが、そうした状況の中で、教育者は「なぜ上手くいかなかったのか」と自ら多面的・多角的に考えることが重要になっていきます。
ビジネス業界でもPDCAサイクルという考え方が重要視されていますが、日々成長していく子どもたちを相手にする教育業界では、常に自分の頭で考えることが大切です。
傾聴や共感の姿勢がある人
教育業界における「不変的なもの」の1つに「思いやりの心」があると考えています。
大学では教育学の他に心理学を専攻していましたが、こうした「思いやりの心」を基にしたテクニックの1つに「傾聴・共感の姿勢」というものがあります。
相手の話を聴くこと!
教育業界では、子どもたちをはじめとする顧客のニーズを的確に読み取り、円滑なコミュニケーションを通じて信頼関係(ラポール)を形成することが重要になっていきます。
その際に、教育者としてありがちなのが「早く教えたい」という気持ちが抑えきれず、顧客のニーズを読み取る前に教えしまうことがあります。
ですので教育業界では、まず子どもたちが何を求めているのか傾聴し、そして子どもたちのニーズに対して共感する姿勢(なるほどの精神)が重要になると考えています。
ストレスマネジメントにも役立ちます!
教育業界はその性質上、人間関係でのトラブルが多くなりやすい業界でもあります。
- 自分の意見が通じない
- 価値観を押し付けられた
など時として自分の想定していなかった場面に遭遇することも考えられるでしょう。
そういった時こそ出番です。
その場では怒りや悲しみで一杯になって大丈夫ですし、むしろ「今は悲しい自分がいる」と認めながら一呼吸置くことで、心理的にもゆとりを確保することができます。
その後で「なんで、あの人はそんなこと言うんだろう」と共感の姿勢で考えてみることで、意外にも新たな発見を手に入れたり、割り切ることができたりします。
もし、ここで初めて知ったという方がいらっしゃれば、ぜひ活用してみてください。
教育業界でも役立つスキルになります。
教えることが好きな人
最後はこちらです。
必須の特徴でしょう!
ただ大勢の前でプレゼンテーションをしたことがない方は不安になるかもしれません。
大丈夫です。
筆者が大学3年生の頃の話になりますが、初めて小学生30人を相手に授業をした際は、緊張のあまり授業前に何度もトイレに駆け込んだ経験があります。
ただ教育業界では、こうした集団を前に行うプレゼンテーションよりも、まず何より「相手に教えることが好きだ」、「自分のもつスキルやナレッジ、価値観を伝えたい」という特徴が必要だと思っています。
そしてこの「教えたい、伝えたい、広めたい」という気持ちこそが、教育業界で働いていく上で、かけがえのないモチベーション維持のツールになると思っています。
自己分析も進めていこう!
以上、「教育業界で求められる人材」について、「どの時代でも必要とされる特徴」を軸にご紹介させていただきました。
求められるものもあります!
今回は「どの時代でも求められる特徴」、言い換えると「教育業界全体で必要とされる不変的な特徴」について見てきました。
冒頭でもご紹介させていただた通り、現在はグローバル化や情報化社会による影響を受け、教育業界全体で従来とは異なるスキルやナレッジが求められています。
- 英語をはじめとする語学力
- プログラミング能力
教育業界は多様性にあふれた業界です。
教育業界を志望しているけれど、大勢の前で話すのは無理、コミュニケーションをとるのは苦手など、個々人で「適性じゃないかも」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
教育業界には
- 学校事務
- 教育出版
- 教材開発
- システム開発
といった少し視点を変えて教育業界に携わることができる仕事もあります。
発揮される可能性あり!
せっかく教育業界で働くからには、自分らしく働けるところがいいに決まっています。
ですので「今回の特徴や教育業界で活かすことができるスキルはないか」など、改めて自己分析を行い、企業選びのポイントや志望動機の作成に役立ていただければ幸いです。
ColorfulEducation運営者:たなかくん